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助産師とグリーフケア~お別れの方法~
助産師とグリーフケアについて、お話しましょう。
家族との別れは、言い表しようのない、悲しみです。
身近な人との死別を経験し、悲嘆に暮れる人を悲しみから立ち直れるよう、そばでサポートする、グリーフケアが医療現場で注目されており、産婦人科領域でも、同じ流れがあります。
グリーフケアでは、 相手に寄り添う姿勢が一方的に励ますことよりも大切であると考えられています。
大切な人と死別した時に感じた大きな悲しみを乗り越えて行く過程を支え、最終的には遺族が立ち直れるまでそばにいることを目指しています。
身近な人、産婦人科では、赤ちゃんとの別れですが、子供との別れは、最悪の悲しみと言っても過言ではないかもしれません。
赤ちゃんとのお別れをお手伝いすること、しっかりと悲しみを表出させてあげること、私たちが行う、グリーフケア、ご紹介します。
助産師のグリーフケア、私が行なってきた実際
助産師のグリーフケアについて、私の体験からお話します。
赤ちゃんとの別れは、予期せずおこる場合もありますが、出生前診断によりあらかじめ予想される場合も増えてきました。
あらかじめ予測できる場合は、可能な範囲で、助産師は赤ちゃんの関わり方の希望を確認しておきます。
そして可能な範囲で希望にそったグリーフケアを実践しています。
私が今まで、経験してきたグリーフケアの一例を紹介します。
①分娩室での夫の立ち会い(ただし帝王切開の場合は不可)
②カンガルーケア、抱っこ
③お産後の母児同室
④赤ちゃんや赤ちゃんと一緒に写真撮影
⑤持ち込んだ産着を着る、又は手作りの産着
⑥赤ちゃんの手形・足形を取る
⑦赤ちゃんのへその緒をお渡し
⑧棺におもちゃ、ミルク、お菓子を入れてあげる
などなど、実際に行ったグリーフケアの一例です。
助産師のグリーフケア・・・私たちができること
助産師がグリーフケアで出来る事は、何でしょうか?
数年前まで、流産、死産は「タブー」とされてきたように思います。
流産、死産だった子は、産まれると膿盆に入れられ、その後、箱に寝かせて、冷蔵庫で冷やすのが一般的で、ご両親は、自分たちの赤ちゃんであるにも関わらず、会わせてもらえないことすらあったようです。
まるで「モノ」のような扱いでした。一方で、情がうつるといけないからという、当時の周囲の親切心(?)からの行動でもありました。
近年は、その流れが大きく変わり、流産、死産の赤ちゃんとお母さんが同じ病室で過ごし、そこを訪れる助産師さんたちも、その子を「生きている子と同じように扱う」ように変化してきています。
写真を撮る、手形を取る、臍の緒を渡すなどなど、グリーフケアとして具体的事項をあげていますが、これらは、あくまで手段で、本当は、私たちがいかに寄り添うかが問われる場面なのだと思っています。
「このことは、忘れなければいけない」
「早く忘れて、次の子のことを考えよう」
「上の子がいるのだから・・・」
のように、自分たちの感情、悲しみを押し殺さず、「確かにこの子は、存在した」「家族の一員なのだ」「かわいい赤ちゃん」など、その命を実感できるよう関わっていきたいものです。
助産師のグリーフケア・・・私の思い。
助産師としてグリーフケアの場面に立ち会ったのは、私について言えば実は本当に数えるほどです。
周産期センターのような高次の医療機関では、ときどきこんな場面に遭遇します。
その度に、自分がどのように対応していいのかわかりません。
自分のケアの振り返りも含めて、勉強したり文献を読んだりしますが、ケアが適切だったのかどうかもわかりません。
最近は、民間のセミナーやスクールを受講しての認定の資格もあるようです。
そういった機会に参加することで、少し「どうしていいかわからない」と言う感覚は変わるかもしれませんね。
私たち助産師は、普段、「おめでとうございます」を言うことに、その雰囲気に慣れてしまっていて、こういった状況では、自分はどうしていいのか、よくわからないのです。
「生」を主に請け負う助産師だから、「死」を扱うことは苦手、難しいと考えるかもしれません。
でも、こういう場面に立ち会うことで、埋もれてしまいがちな少数のかなしい経験をしたお母さん方を置き去りにすることのないように、丁寧に関わらないといけないな~と痛感しています。
産婦人科や助産師のイメージとは、真逆の世界、グリーフケア。
できたら赤ちゃんをなくすなんて経験は、ない方がいい。
家族にとっても、働く私たちにとっても。
でも、ある一定の確率で起こりうる現象で、どうすることもできなかったことでもあります。
その出来事を一緒に受け止め、立ち直る過程をサポートする一方で、私たち助産師の仕事は、命に直結する。。。と、気を引き締めるのです。
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勤務時間、勤務体制、残業の有無、有休消化率、お給料、人間関係、お産の件数、お産のリスクなどなど・・・そんな中に、もしかするとグリーフケアに関することも含まれる人もいるかもしれません。
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